こんにちは。歯科衛生士の神田です。 早いもので5月が終わり、日中はジメジメと汗ばむ陽気になってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 水分補給を忘れずに、健康に気をつけてお過ごし下さいね🍀 さて、突然ですが歯周病と全身疾患には深い関連があるのはご存じでしょうか。 実は、歯周病というお口の病気になると糖尿病や心臓血管疾患、誤嚥性肺炎、また早産や低体重児出産など全身の健康に関わってきます。 なぜ口の病気が全身に関わるのか。 それはお口の中に限らず、歯周病の細菌が血流に乗って全身に広がり、様々な疾患のリスクを高める可能性があるからです。 その歯周病の原因となるのは、やはり歯垢と呼ばれる細菌です。 歯垢は時間とともに量が多くなり、酸素が少ない状態になると歯垢の中で酸素を嫌う嫌気性菌が多くなります。 歯周病で炎症が起き、歯ぐきからの出血をそのままにしておくと、歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどん歯周組織を破壊していき炎症は繰り返されます。その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯ぐきの血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり、悪化させる原因となるのです。 炎症性物質は血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせる傾向にあるため、歯周病と糖尿病は相互関係にあるといわれています。 そのため、日々のセルフケアや定期検診が必要不可欠なのです。 歯を守ることで、全身の健康も予防できます。得た知識で、生涯大切な歯と健康を守っていきましょう!