未来の薬のお話

こんにちは、歯科医師の高瀬です。
少しずつ暖かくなり春らしさが感じられる頃となりましたが、皆様お変わりありませんでしょうか?

今回は未来の薬のお話しようと思います。
人は永久歯を失った後も、人には歯を生やす力があるのだそうです。
歯の成長を阻害するたんぱく質があり、その働きで歯が成長できないということ。
そのたんぱく質の機能を失わせる薬を投与すると、歯が生えてくる仕組みだそうです。
この歯が再び生えるという夢のような薬は「トレジェムバイオファーマ」から開発が進んでいます。最初は、乳歯が抜けた後に永久歯が生えそろわない先天性無歯症の患者さんに向けて、2030年の導入を目指しているとのこと。

2030年と聞いてそこまで遠くない未来でこのような新し取り組みが日夜様々な分野で技術が進化していきます。私たちもその進化した技術に対する情報を受け入れるアンテナを広く持たなければなりません。「今まで常識だったものが、変わっていく」生活をしている中で自然と流れゆくものではありますが、視野を広く持って新しい情報を目にしていくのは生きていく上でいい刺激になると思います。

この薬が将来的に実用化されれば、治療の選択肢がより広くなり進化した歯科医療が未来では待っていると期待しています。

最後にはなりますが、まだまだ寒さが残っております。お風邪など引きませんようお気をつけください。

歯科医師 高瀬 貴弘