歯周病と歯科用レーザー

こんにちは。
歯科医師の中澤です。
コロナウイルス感染防止のための緊急事態宣言が解除されました。
まだまだ予断を許さない時期ではあると思いますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
感染予防対策の一つとして口腔ケアの重要性が見直されています。
歯科医院でプロによるメンテナンスを定期的に受けることによって
口腔内を清潔に保つことができます。
唾液本来の作用を正常化することによって
人間はもともとウイルスに立ち向かう力を持っています。
自分自身でもできる限りの口腔セルフケアを行うことで、
少しでもウイルスに感染する確率を減らせると思います。
むし歯予防の観点からも朝、昼、晩の歯磨きはしっかり行いましょう。
では今回は歯科医院で使用されている
歯科用レーザーのお話をいたします。
大人から子供まで毎日多くの患者様が来院されますが
主に40歳以上の患者様の多くは歯周病にかかっておられます。
噛みしめたときに歯が痛かったり、
歯がぐらぐらしていたり、
歯と歯の間に物が詰まりやすいなど
患者様の訴えは様々ですが
レントゲン写真を確認しますと
歯を支えている骨が溶けて少なくなっていることが
多いように思います。
つまり悪さをする細菌が
歯を支えている骨の周りに住み着いてしまうのです。
骨を溶かしてしまうんですね。

periodontal_disease_mischief_4.png
そんな細菌をやっつけてくれるのが歯科用レーザーです。
私はほとんど毎日患者様に使用します。
歯周病治療には効果が大きいです。
一般に多くの薬を服用している高齢者の方、
糖尿病の方、心臓病の方でも副作用を心配する必要はありません。

患部にレーザーを照射すると1万分の3秒という速さで
患部におおよそ1300℃の熱が発生します。
この高い熱によって患部の細菌をやっつけて
患部の再活性を目指します。
もちろん患者様がこの熱を感じることはありません。
よく患者様からレーザー治療は痛くないの?と、問いかけられます。
患者様によってはチクチクした痛みを
ほんの少し感じられる場合が多いようです。
無痛に近い治療が行えるという優れた臨床効果が
様々な研究機関で立証されています。

麻酔をすることなくレーザーを照射することで
確実に骨と歯の間に住み着いた細菌の数を減らすことができ、
その歯の寿命を延ばすことができると私は思っています。
もう抜かなければいけないなと思っても
私は最後の治療法としてその歯にレーザー治療を行います。
定期的にレーザーを当てていただく必要はありますが
歯周病によって歯茎がはれたり、
痛くて物が噛めないといった症状は確実に少なくなり
安定した状態に持っていけるようになっています。
そしていずれは歯を抜く時期が訪れたとしても
十分に機能してくれた歯として
納得していただけるのではないでしょうか。
長谷川歯科医院で使用されているレーザーは
Nd:YAGレーザーとEr:YAGレーザーの2種類があります。
主な適応は外科手術、むし歯の予防、根管治療、
知覚過敏、止血、傷口の消毒、口内炎の消炎
などです。
レーザー1.jpg
レーザー2.jpg
それぞれのレーザーに得意、不得意があり
患者様の症状によって使い分けることにより
最適な治療を行うことが可能となっています。
歯のお悩みは本当に様々ですが
治療の選択肢は多いに越したことはありません。
なるべくご自身の歯を抜かずに
一生自分の歯で食事をすることはかけがえのないことです。
年を重ねると歯の本数は減ってしまうものです。
がしかし簡単に抜いてしまうのではなく
最善の治療法を選択してください。
歯科医師 中澤 純也