歯ぎしり、食いしばりは寝ている時だけじゃない?!

こんにちは、歯科医師の上田です。
ゴールデンウィークも終わり皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ほとんどの方はゴールデンウィークであっても
自宅待機や外出の自粛をされている方が多いと思います。
また、普段の生活もガラリと変わられた方が多く、
自宅待機で仕事をされている方も多くなったり、
主婦の方はお子様の休校の延長等で
普段通りの生活が出来ず
ストレスを感じている方も多いことと思います。
そんなストレスを感じた時に人間が起こす行動の一つに
「歯ぎしり、食いしばり」があります。
歯ぎしりや食いしばりは寝ている時にするものと
思い込んでいる方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、寝ている時は脳が力を制御することができず
普段よりもさらに大きな力がかかります。
そのため、大きな音がしたり、隣で寝ている誰かに
注意したりしてもらえるケースが多く、

気付きやすいためにそう思いこみがちなのです。
しかし、意外と日常生活の中でも
たくさん歯ぎしりや食いしばりを行っている
ことがあります。
例えば、デスクワークをしているときや書き物家事をしている時など
集中しているときやストレスを感じている時
良く起こしてしまう行動なのです。
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歯ぎしりや食いしばりは
脳からの反射によって起こっているので
なかなか自己制御することは難しいと言われています
さらに、普段から習慣化してしまっていることがほとんどなので
変に意識をして直そうとすると
かえってストレスがかかってしまうことも多くあります。
では、歯ぎしりや食いしばりをすることで
どんな事が起こるのでしょうか。
まず、歯が擦り減ってしまいます
歯はエナメル質という固い表面を持っており
その下には象牙質を持っています。
固いエナメル質よりもその下にある象牙質の方が柔らかく
また耐酸性も低いためにむし歯になりやすくなります。
また持続的に強い力がかかることで
歯に見えない細かいヒビ(クラック)が入ったり
時には大きな亀裂が入ってしまうことがあります。

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最悪の場合はそれが原因で歯を抜かなければいけなくなることもあります
そして歯ぎしりや食いしばりは
細かい範囲で歯を揺さぶるような力をかけてしまうため
歯を支えている骨を徐々に溶かしてしまいます
これは歯周病の大きな原因の一つであり
また歯周病を助長する大きな要因の一つになります。
他にも色々な症状の原因に関連していることがあります。
当院ではこう言った歯ぎしりや食いしばりをしている方に
マウスピース(ナイトガード)の使用をお勧めしています。
主に、寝る時にはめていただくもので
歯ぎしりや食いしばりによる歯へのダメージを緩和するものです。
マウスピース(ナイトガード)作成は健康保険適用です。
今でしたら2~3日での作成も可能です。
長く使っているとすり減ったり割れたりすることもありますが、
その修理の費用も保険が適用されます。
あくまでダメージを緩和するものであり、
歯ぎしりや食いしばりをしなくなる装置ではありませんが、
手軽に作成や修理ができるため、
気になる方は試しに作成されてはいかがでしょうか。
もし起きた時に顎がだるい様な症状がある方や、
家族の人などに寝ている時の歯ぎしりの大きな音を注意された方
是非当院の受診をお勧めいたします。
まだまだ気の抜けない日が続きますが皆さんお体に気をつけて下さい。
歯科医師 上田 高紀