献血と歯医者

こんにちは。看護師の山村です。

今年度も残り僅かとなり、多くの年代の方々にとって節目の時期を迎えようとしていますね。2階のあっぷる保育園の子どもたちも卒園を控え転換期に入っています。この時期は、期待や寂しさ・不安等、様々な感情が湧いてきます。ストレスも溜まりやすい時期。だからこそ休日は、自らの思うように過ごし心身を落ち着かせることが大切になります。私も、喫茶店で読書を行う等してゆっくりとした時間を過ごすように心掛けています。

それ以外に私がルーティンとして通っているのが「献血」です。通院されている患者様のなかにも行かれている方は多いのではないでしょうか。献血に行くとまずはじめに問診があり、問題がなければ実際に採血を行っていく流れなのですが、質問事項のなかに「3日以内に出血を伴う歯科治療を受けましたか」という項目が含まれています。はじめてみた際は「なんで歯医者に行った後はダメなんだろう」と感じました。調べてみると日本赤十字社のサイトに次のような記載が、、、!

「出血を伴う歯科治療に関しては、抜歯等により口腔内常在菌が血中に移行し、菌血症になる可能性があるため、治療日を含む3日間は献血をご遠慮いただいています。」

菌血症とは、血中に細菌が侵入してしまった状態のことを指します。医療処置のみならず日常生活における怪我でも起こる可能性があり、要因の一つとして歯科治療も含まれます。歯科治療すべてではなく、出血を伴う歯科治療、抜歯や歯石除去で口腔内が傷つくことにより口腔内に多く含まれている菌が侵入して血中に入ることで菌血症を発症するリスクが考えられるためなのです。たしかにそう考えると納得できますね。健康な人であれば身体に影響が出ることはほとんどありませんが、献血による輸血用血液製剤が使用される人は免疫力が低下している場合が多いため、感染すると様々な合併症を伴ってしまいます。とても危険ですよね。

自分のためにも、そして血液製剤を必要としている人のためにも、お口の健康を維持して規則を守った上で「献血」に行きましょう。