こんにちは、歯科医師の高瀬です。
今年もとうとうあとひと月となりました。お変わりありませんでしょうか?
今回はむし歯について、お話しようと思います。
むし歯と言っても今まで一度もむし歯になったことがない人もいれば
よくむし歯になってしまう人もいます。
この違いは一体何だと思いますか?
原因は、「歯を磨かない」、「歯並びが悪い」、「甘いものよく食べる」、「間食をとる」
などが挙げられます。むし歯の原因である細菌をミュータンス菌と言います。この細菌が無ければむし歯は発生しません。ミュータンス菌は歯垢(プラーク)の中に存在しているので、プラークの量が多いと必然的にむし歯のリスクは上がります。同じく量が少なくとも歯並びの影響でプラークを除去しきれないと同じくリスクは上がります。ミュータンス菌の特徴として糖を代謝することにより乳酸を産生します。この乳酸が歯を溶かすわけですね。なので、甘いものの食べすぎも要注意です。そして、間食はその乳酸を産生する回数を増やすわけですから虫歯になりやすいということです。このようにしてむし歯は発生していきます。
最後に、むし歯になりにくくするためのポイントを紹介します。
まずは、プラークコントロールです。細菌の量を減らしましょう。歯科医院での定期的なメインテナンスも効果的です。二つ目は、甘いものを控えめにすることと食事を規則正しく摂取すること。三つ目は、歯を強化すること。乳酸に溶かされにくい歯を作るためにフッ素を利用すること。これらのことが対策して考えられます。
もし、自分の歯でこれはむし歯かも?と疑問に思った際は先生または衛生士さんに気軽にご相談くださいね。
心せわしい年の暮れ、何かと御多忙とは存じますが、何卒お気をつけて年末をお過ごしください。
歯科医師 高瀬 貴弘