こんにちは、歯科衛生士の片岡です。
8月も終わりを迎えようとしていますが、まだまだ暑い日が続きますね。
暑いからとついつい冷たい飲み物を飲んでしまうのですが、それによってしみる経験をされた方は多いのではないでしょうか?
今回は知覚過敏症についてお話したいと思います。
痛みには一次痛(一過性鋭利痛)と二次痛(持続性鈍痛)があるのですが、象牙質知覚過敏症は『イタッ』と鋭い痛みとなる一次痛に当てはまります。
歯はエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄からなりますが、象牙質に刺激(冷たい・甘い・酸っぱいなど)が加わったときだけ症状がでます。刺激がなくなれば、痛みは消えます。
本来なら象牙質はエナメル質や歯肉、セメント質に覆われているのですが、症状がでるということは、口腔内のどこかに象牙質が露出しているところが存在しているということになります。
知覚過敏のメカニズムは象牙質に刺激が加わり、象牙細管内の組織液が移動して、歯髄神経が強く刺激されることによって引き起こされる痛み感覚です。
象牙質・歯髄は外部からのすべての種類の刺激を痛覚として受容する特性があるので、知覚過敏では『イタッ』と鋭い痛みが起きるということです。
知覚過敏が起きる原因は様々あります。
歯がしみるのはとてもつらいことなので、歯科医師や歯科衛生士が口腔内の状況や歯磨きの技量、食事内容などを確認して、歯磨剤や抑制剤などでそれぞれ患者様に合った対応をいたしますので症状がある方はぜひご相談下さいね。
歯科衛生士 片岡敦子